Jumat, 03 Desember 2010

放して・・いいよね?! 番外編

「見てよ、二サちゃん。キスし始めたよ。」
「だから見るもんじゃないってば、キムちゃん。」
「こんなことめったにないよ。遠慮しないでって。」
「だからアタシはいい。もう帰る!」
「ちょっと待って、二サちゃん!ね、二サちゃん、優君のことどうなっちゃうのかな。確か理恵花さん、その人と別れたら凄い泣いてたよね。」
「優君はお姉ちゃんの彼氏じゃないよ。優君は姉ちゃんのことが確かに好きみたいだけど、お姉ちゃんはやっぱり幼馴染の松村さんが好きなんだよね。お姉ちゃんが泣いてたのは凄い仲よしの優君がアメリカに留学しちゃうからだよ。」
「なるほど・・・」

放して・・いいよね?! 31

偶然なのか、予感なのか、よく分からないが、今理恵ちゃんとやっと会えた。理恵ちゃんのアパートで。

見つかった時、理恵ちゃんはベランダの窓に片を寄って、ボーとしている。顔に何も表情を一切出していない。俺が理恵ちゃんを近寄って、そばに座った。

その時、理恵ちゃんは意外な行動を取った。彼女は俺の肩に寄った。

「私がいなくなったら…どうする?」

それも意外な発言だった。

俺もよく分からないが、頭の中に今まで理恵ちゃんとの時間を急に浮かんで来た。大した思い出じゃないばかりだけど、なんだか愛しく感じる。

理恵ちゃんがいなくなったら、俺・・・どうする?

そうなったら、こうするしかない。

「少し聞きたいことあるんだけど、彼と別れたのはそんなに悲しかったか。」

答えてくれるかな。「やっぱり」とか言わせる答えじゃないといいんだけど。いや、あれだったら答えなくていいから。そもそもなぜ俺そんなことを聞いてしまったのか。

「俺のことを放さないで!」

次に出た発言も意外だった。だけど、それは俺の口から出したため、その意外さを増やした。

やっぱり、理恵ちゃんもその意外な発言にビックリさせた。

どうする、俺。もう言ってしまったよ。勇気を出して、理恵ちゃんに視線を向けた。

「君を一生見失いたくない。それだけの理由だ、俺が今持っているのは。それでも駄目?」

返事なしけど、・・・へ、いきなりキス!!!

理恵ちゃん。

理恵ちゃん。

理恵ちゃん。

この気持ちは止まらない。止めたくない。この唇、この小さな掌、一生放さないから。

放して・・いいよね?! 30

3日間も経ったが、理恵のヤツ俺のところに帰ってこない。今まで100回も電話かけてみたが全然出てこない。理恵のアパートまで来たが、あそこにも帰ってないって、管理人さんから聞いた。もしかして元彼のところに。

とうとうここに来たな、俺。理恵ちゃんが通っている大学。でも、一体どこから探し始めばいいか分からない。あ、確かにあれは理恵ちゃんの友人である・・・

「ニサさん・・・ですよね。」

俺たちは人多くない場所に移動しようとして、見つかったのはこのカフェだった。

時間ないんで、「最近理恵花と会ったんですか?」

「昨日までは図書館で理恵ちゃんをよく見かけたんですけど…」

何なんだ、この。その呼び方は俺だけの権利だよ。

「…なんか勉強中だから、声かけませんでした。」

勉強できるの、こんな時に。さっすが変なヤツだな。

「やっぱいなくなると、気付くんですよね、その人の大事さということが。」

ギャフン。

「私が言うのも変ですけど、理恵ちゃんは元彼のとこに戻りませんよ。」

「なんで、そんなこと分かるんですか。」

何も答えないまま彼女は行ってしまった。謎深い女だ。ま、理恵ちゃんもそうだけど。

一体どこに行っているんだろう。

思わず、俺は俺の携帯の待ち受け画面に設定した理恵ちゃんの写真を見つめた。昔理恵ちゃんが最後の全国旅行に行っている時の写真だった。

この一枚の写真が俺の人生を変えた。

思い出したぞ、俺は理恵を放したくない理由。

放して・・いいよね?! 29

目が覚めた時、すっかり朝になった。部屋中探しても見つからないからみて、理恵ちゃんはもう行ったみたい。

こたつの上に何かのメモが置いていた。アイツからのメッセージだ。

「頭、少し冷やしに行ってきます。」

ヤベー。もうこんな時間だ。急がないと。

またやばいことに、大事なこと忘れた。1週間の期限が来た。だから今日理香ちゃんに呼び出されるはず。という訳で、電車の中でこんなことを考えてしまった。

理恵ちゃんにあんな約束をしたすぐに破れ、理香ちゃんのところに戻るなんて、さすがにあれはしない。

待てよ、俺!

本当に理香ちゃんのところに戻りたいのか。確かに昔は里香ちゃんをゲットするにはあんなに必死にやっていた。なのに、それはもう諦めた。理恵ちゃんと会う前に、俺はもう理香ちゃんのことは。

やっぱ俺も頭を少し冷やそうか。

幸いなことに、理香ちゃんは出勤で1週間も海外で行かなきゃいけなくなった。時間はまだあるんだな、こうなったら。

放して・・いいよね?! 28

「ごめんなさい」

涙、その小さな掌から出てた血、そしてその言葉しか口に出さなくて、痛みを表わす言葉とか一切も言っていない理恵ちゃんを見ていられなかった。落とすのではなく、何らかの理由でそのものが落ちたことを俺は信じる。

包帯を傷口に完全に巻いた後、理恵ちゃんのその小さな体を俺が抱きしめた。

「怒ってんだろう。思い存分俺を叱ってくれ。理恵ちゃんを悲しませる真似は絶対しないから。俺、理恵ちゃんを一生放せないから。」

はっきり言うと、俺もなぜあのこと言ってしまった理由分からない。やっぱ俺、同情しているのか。同情しているのなら、もはやアイツをキープなんてすべきじゃないかな。その同情でまた理恵ちゃんを傷つけるだろう。

この前みたいに理恵ちゃんは何も言わないで、放そうともせずに、そのまま寝てしまった。

「一体俺にどうしてほしい、理恵ちゃん?」

しばらくしたら、結局俺もあの場でそのまま寝てしまった。

放して・・いいよね?! 27

「兄・・・ちゃん?」

後ろから理恵ちゃんの声が聞こえた。

いい眺めだろう。元彼と現在の夫と今「ケンカの最中」っていう状況だ。

「なんだ、見つかったか?」

シーンとなった。

コイツ、名前は知らない。ってか自己紹介もしてないんだな。

「俺さ、君を奪おうとするところ。この兄ちゃん本気じゃないみたいからさ。」

本気であろうがではないがお前には関係のないことだろうが。

さりげなく理恵ちゃんはこの言葉を口に出した。

「続けてもかまわないから。」

部屋の中入っちゃった、俺達を二人で置いたまま。

「ああ、やっぱ理恵花のそういうところは嫌だな。もういいや。お前にやる。」

何を言ってるのかはさっぱり分からない俺だった。

部屋に入った時、理恵は床で座っていた。ガラスの破片が彼女の前に散らかっている。俺が高校の時優勝した全国剣道大会の賞を理恵ちゃんが落としたようだ。

放して・・いいよね?! 26

「心配」という言葉が頭から離れられない。無理やりにアイツを福岡に連れて行った方がずっとよかった気がしていた。

だから、アパートに帰った時、「お帰り」ってアイツが言った瞬間、アイツを抱きたくなるぐらいほっとした。

でも、ぬくもりが感じた言葉はそれきりだった。次はアイツ冷たい態度を取った。ま、同じ部屋にいるのに全然俺に話しかけないのは冷たいと言えるから。

「理恵ちゃん!」

今度の邪魔は電話かよ。

「もしもし。うん。」

こそこそしやがってんだな。

「ちょっと出かけてくる。」

出かけてくる?電話した人に会うことに違いない。誰?元彼?仲直りでもさせられる?理恵があの男のとこに戻るか、俺がいるのに?理恵があんな女じゃないよな、きっと。

でも、本当にそうじゃない女なのかな?1か月間結婚しているとはいえ、俺、理恵のこと何も知らないし、知るように頑張ろうともしない。本当に夫なの、俺って。

あああ、何心配してるんだよ。別にいいじゃない元彼に会っても。俺も元の彼女にさんざん会ってるし。

それを考えている間、俺は外に出ようとしてしまった。やはり理恵をあの人に会わせたくない。

外を出て、理恵ちゃんを追いかけようとすると、誰かが俺の部屋の前に立っている。

「お前か、理恵花の夫ってやつ?」

あの男からなんだか憎みを感じた。

分かった。こいつか、理恵の元彼ってやつ。彼女に会うんじゃなかったのか。

「本気じゃなさそうね、理恵花のこと。」

答えの分からない質問を投げられてもどう答えばいいのか分からないんだよ。

やっとコイツ俺に向かって話す気になった。中々イケメンだな。

「本気じゃないならアイツを迷わせるなよ。アイツのこと、俺は本気だから。」