「ごめんなさい」
涙、その小さな掌から出てた血、そしてその言葉しか口に出さなくて、痛みを表わす言葉とか一切も言っていない理恵ちゃんを見ていられなかった。落とすのではなく、何らかの理由でそのものが落ちたことを俺は信じる。
包帯を傷口に完全に巻いた後、理恵ちゃんのその小さな体を俺が抱きしめた。
「怒ってんだろう。思い存分俺を叱ってくれ。理恵ちゃんを悲しませる真似は絶対しないから。俺、理恵ちゃんを一生放せないから。」
はっきり言うと、俺もなぜあのこと言ってしまった理由分からない。やっぱ俺、同情しているのか。同情しているのなら、もはやアイツをキープなんてすべきじゃないかな。その同情でまた理恵ちゃんを傷つけるだろう。
この前みたいに理恵ちゃんは何も言わないで、放そうともせずに、そのまま寝てしまった。
「一体俺にどうしてほしい、理恵ちゃん?」
しばらくしたら、結局俺もあの場でそのまま寝てしまった。
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