3日間も経ったが、理恵のヤツ俺のところに帰ってこない。今まで100回も電話かけてみたが全然出てこない。理恵のアパートまで来たが、あそこにも帰ってないって、管理人さんから聞いた。もしかして元彼のところに。
とうとうここに来たな、俺。理恵ちゃんが通っている大学。でも、一体どこから探し始めばいいか分からない。あ、確かにあれは理恵ちゃんの友人である・・・
「ニサさん・・・ですよね。」
俺たちは人多くない場所に移動しようとして、見つかったのはこのカフェだった。
時間ないんで、「最近理恵花と会ったんですか?」
「昨日までは図書館で理恵ちゃんをよく見かけたんですけど…」
何なんだ、この。その呼び方は俺だけの権利だよ。
「…なんか勉強中だから、声かけませんでした。」
勉強できるの、こんな時に。さっすが変なヤツだな。
「やっぱいなくなると、気付くんですよね、その人の大事さということが。」
ギャフン。
「私が言うのも変ですけど、理恵ちゃんは元彼のとこに戻りませんよ。」
「なんで、そんなこと分かるんですか。」
何も答えないまま彼女は行ってしまった。謎深い女だ。ま、理恵ちゃんもそうだけど。
一体どこに行っているんだろう。
思わず、俺は俺の携帯の待ち受け画面に設定した理恵ちゃんの写真を見つめた。昔理恵ちゃんが最後の全国旅行に行っている時の写真だった。
この一枚の写真が俺の人生を変えた。
思い出したぞ、俺は理恵を放したくない理由。
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