「兄・・・ちゃん?」
後ろから理恵ちゃんの声が聞こえた。
いい眺めだろう。元彼と現在の夫と今「ケンカの最中」っていう状況だ。
「なんだ、見つかったか?」
シーンとなった。
コイツ、名前は知らない。ってか自己紹介もしてないんだな。
「俺さ、君を奪おうとするところ。この兄ちゃん本気じゃないみたいからさ。」
本気であろうがではないがお前には関係のないことだろうが。
さりげなく理恵ちゃんはこの言葉を口に出した。
「続けてもかまわないから。」
部屋の中入っちゃった、俺達を二人で置いたまま。
「ああ、やっぱ理恵花のそういうところは嫌だな。もういいや。お前にやる。」
何を言ってるのかはさっぱり分からない俺だった。
部屋に入った時、理恵は床で座っていた。ガラスの破片が彼女の前に散らかっている。俺が高校の時優勝した全国剣道大会の賞を理恵ちゃんが落としたようだ。
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