偶然なのか、予感なのか、よく分からないが、今理恵ちゃんとやっと会えた。理恵ちゃんのアパートで。
見つかった時、理恵ちゃんはベランダの窓に片を寄って、ボーとしている。顔に何も表情を一切出していない。俺が理恵ちゃんを近寄って、そばに座った。
その時、理恵ちゃんは意外な行動を取った。彼女は俺の肩に寄った。
「私がいなくなったら…どうする?」
それも意外な発言だった。
俺もよく分からないが、頭の中に今まで理恵ちゃんとの時間を急に浮かんで来た。大した思い出じゃないばかりだけど、なんだか愛しく感じる。
理恵ちゃんがいなくなったら、俺・・・どうする?
そうなったら、こうするしかない。
「少し聞きたいことあるんだけど、彼と別れたのはそんなに悲しかったか。」
答えてくれるかな。「やっぱり」とか言わせる答えじゃないといいんだけど。いや、あれだったら答えなくていいから。そもそもなぜ俺そんなことを聞いてしまったのか。
「俺のことを放さないで!」
次に出た発言も意外だった。だけど、それは俺の口から出したため、その意外さを増やした。
やっぱり、理恵ちゃんもその意外な発言にビックリさせた。
どうする、俺。もう言ってしまったよ。勇気を出して、理恵ちゃんに視線を向けた。
「君を一生見失いたくない。それだけの理由だ、俺が今持っているのは。それでも駄目?」
返事なしけど、・・・へ、いきなりキス!!!
理恵ちゃん。
理恵ちゃん。
理恵ちゃん。
この気持ちは止まらない。止めたくない。この唇、この小さな掌、一生放さないから。
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