理恵のやつ、今日も帰らない。
前と違って、今回は認めた。あいつが心配することを。だから、理恵ちゃんのアパートに来てしまった。直接、会社から。
今度は眺めが前と少し違う。机に散らかっている紙のことは同じ。窓が空いているのも同じ。でも今は、理恵ちゃんはベランダでボートしているではなく、干していた洗濯物を取っている。
「兄ちゃん。どうしてなの?」
お前のことが心配しいるということに気づいてないかよ。
「めし食ったか。」
机にある時計に指したのはもう10時だ。
「もうこんな時間?あ、ちょっとコンビニに」
「止せ。作ってやるよ。洗濯物を全部取れ!今夜台風が来るんだって」
本当は俺も帰らなきゃいけないが、よく分からないが、今晩だけはここで泊まってもらえないかなという…
「おいしい。なんで兄ちゃんが外食するの、こんなにおいしい料理を作れるのに。しかもはやっ!」
「忙しいから。」
今晩、理恵ちゃんと前みたいに、前って、ま、再会の時みたいに普通に話せる。よく分からないけど。
1時間後、台風がやっぱり来た。泊まるしかない。いや、正確には「泊まりたい」っていうかな。
理恵ちゃんは押し入れから布団を出し始めた。
「ちょっと、友達のとこに行ってくる。布団1人分しかないから。」
「いいんだよ、それでも。」
理恵ちゃんからの「へ」は聞こえてない。けど、ビックリさせたことははっきりだった。
「別にいいだろう。俺達もう夫婦だし。」
やっぱ、違和感だ。慣れてないな、1人の女の子が俺のそばに寝るのは。
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